総合型選抜の志望理由書の書き方|「なぜこの大学なのか」を具体的にして合格を勝ち取る方法【ベテラン家庭教師×心理学の専門家が解説】

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こんにちは!家庭教師×臨床心理士の石割美奈子です。

このページでは、総合型選抜を受けようとしている高校生さん誰もが通る関門・・・「志望事由書の書き方」について説明します。

ネット記事には「アドミッション・ポリシーをよく読んでそれに合わせて志望事由書を書きましょう」と記載されていると思いますが・・・それだけでは合格は難しいかもしれません。

特に、難関大学や人気校、競争率の高い学部では、
「アドミッションポリシーに合わせた志望事由書を書いてきました!」・・・だけで、他の受験生との差をつけるのは難しいでしょう

しかし、
このページを読んでくださっているあなたは思っているはず・・・

「そもそもアドミッション・ポリシーを読んでも志望事由書が書けないんだけど・・・(´;Д;`)」

お気持ちわかります。

大丈夫!

ひとつずつ説明していきますね。

アドミッション・ポリシーは読んだ。でも「なぜこの大学?」が書けない…どうしたらいい?

総合型選抜の対策では、

「アドミッション・ポリシーを読みましょう」
「自分の経験との共通点を探しましょう」

とよく言われています。

もちろん大切なことです。というか、必須事項です。

しかし、

「貴学の○○というアドミッション・ポリシーに共感しました」

までなら、同じ大学を受ける他の受験生も書けますよね。

では、そこからどう具体化していけばよいのでしょうか。

1.総合型選抜の志望事由書で「大学側が知りたいこと」

総合型選抜で、「大学が志望事由書を提出させる理由」を知っていますか?

志望事由書の提出によって「”受験生であるあなた”について大学側が入手したい情報」がいくつかあるのです。

志望理由書から、大学側は以下のようなことを知りたいと思っています。

  1. これまで何をしてきたか
  2. 何に関心を持っているか
  3. 大学で何を学びたいか
  4. なぜ「ウチの大学」なのか
  5. その学びを将来どう生かしたいか

1〜3までは「なんとなく書ける」という受験生さんも少なくないのですが、

問題は4「なぜウチの大学なのか」ですよね。

そのために、アドミッション・ポリシーを参考にしてそこに合わせろ、というネット記事がたくさんあるのだと思います。

2.アドミッション・ポリシーに合わせるだけでは「この大学に入りたい理由」にならない

アドミッション・ポリシーとは「大学がどんな学生を求めているか」を示すものです。

それに自分が適合すると説明することと、

「自分がなぜこの大学で学びたいのか」

を説明することは、完全には同じではありません。

なぜなら・・・

アドミッション・ポリシーはどの大学もよーく読むと似たようなものだからです。

だから、

大学名を別の大学名に置き換えても成立する志望事由書になってしまうのです。

でも、

大学名を別の大学名に置き換えても成立する志望事由書ですと、面接の時に聞かれます・・・

「なぜ、ウチの大学なの?」
「この志望事由なら、別の大学でもいいよね?」

さて、どうしたら良いのでしょうか。

3.「なぜこの大学なのか」を具体的に志望事由書に書くために調べるべき5つのポイント

志望事由書を具体化していくために、まず、以下の5つの点を調べていきましょう。

① 教員・研究者

その大学で「誰がどんな研究をしているのか」を調べましょう。

大学のHPのメニューに「教員一覧」が載っています(学部ごとに掲載されていることもあります)。
教員一覧のページから先生ごとのページにリンクが貼ってあることが多いです。

教員の個別のページでは、先生方の業績を見ることができます。
業績以外にも、先生からメッセージが書いてあることもありますので、志望事由書の参考になります。

教員一覧が見つかりづらい場合は、次のように試してみてください。
・「〇〇大学 教員」でウェブ検索する
・大学(学部)のHPのフッター(ページの一番下)をチェックする

② 教員の著書・論文・一般向けの記事

その大学の教員がどんな研究をしている専門家なのか、著書や論文を調べましょう。

気になる先生の著書や論文を読んでみることをおすすめします。

高校生にもわかりやすい新書や一般書を出版している先生もいるのでチェックしてみましょう。

ウェブ上で一般向けの記事を掲載している先生もいます。
気になる先生を見つけたら、先生の名前でウェブ検索してみましょう。

また、独自のニュースやコラムを発信している大学や学部もあります。その一部を紹介します。

③ 実際に開講されている講義

実際に開講されている科目の内容を確認しましょう。

「シラバス」で見ることができます。

たとえば、
「心理学を学びたい」場合、
「心理学を学びたいため、貴学を志望しました」だけですと、「心理学は他の大学でも学べますよね」と面接でツッコまれてしまいます。
しかし、
「○○という授業で△△について学びたいため、貴学を志望しました」という具体的な文章のある志望事由書は、面接官を「おっ、ちゃんとウチの大学を研究してくれているな」と思わせることができます。

④ その大学・学部ならではの「カリキュラム」

他大学にもある一般的な授業だけではなく、その大学もしくは学部にしかない特徴を探しましょう。

大学や学部の「特徴」「研究」「地域貢献」「社会連携」といったページを見ることをおすすめします。

⑤ ゼミ・研究室・留学など

ゼミ(研究室)や実習、留学など、自分の関心に本当に関係するものを志望事由書に書くことができると、合格可能性がさらに大きくなります。;

ほとんどの大学や学部には「研究室」というページがありますので、ぜひチェックしてみてください。
3年次以降にゼミに所属する大学が多いです。このゼミは教員の専門性と直接結びつく内容になっています。
志望事由書の段階から「入りたいゼミがある」という学生は、ぜひ合格させて研究室に所属させてあげたいと思ってもらえるでしょう。

また、留学をしたい人は、留学先やプログラム内容までしっかり目を通して、なぜその大学の留学システムでなければならないのかを言語化しましょう。

4.重要なのは「この大学について詳しい受験生」ではなく「この大学と自分との関係性」

ここまでの作業を実践していただくと、総合型選抜入試を受ける大学についてだいぶ詳しくなれたのではないかと思います。

しかしこのままですと、
「この大学について詳しい受験生の1人」というだけの話で終わってしまいます。

「大学のホームページを要約した受験生」では、総合型選抜を勝ち抜くことはできません。

必要なのは、

「あなた自身と大学がどう関係しているのか」
また、
「入学後に、あなたが大学とどのような関係を作っていくことができるのか」
という点です。

この「関係性」をテーマに、志望事由書の構成をイメージしてみましょう。

私には○○という経験・疑問がある

だから△△というテーマに関心を持った

○○先生の著作を読んで、この視点に興味を持った

貴学の□□という授業で、さらにここを学びたい

このような志望事由書なら、「自分⇄大学」という関係性がしっかりと見えますね。

5.教授の名前や授業名を書けば良い評価を得られるわけではない

注意点もあります。

「教授名や講義名を書けば受かる!」という小手先テクニックは通用しません。

調べた「量」が大事なのではありません。
あなた自身の「関心の具体性」を示すために、調べたことを適切に使いましょう。

気をつけるべき点を以下にまとめます。

  • 著作を読んでいないのに読んだように書かない
  • 面白そうだと思った授業名を羅列するだけにしない
  • 退職・異動予定などにも注意(※)
  • 「有名な○○先生に教わりたい」だけで終わらない
  • 面接で聞かれても自分の言葉で説明できる範囲にとどめておく

※ せっかく「〇〇先生の研究室に入りたいです」と志望事由書に書いて面接でアピールしても、「今年度で退職してしまうんだよ〜」と言われてしまったら大変ですよね。
しかし、教員の退職や異動はある程度予測がつきます。別の記事で詳しく説明します。

6.ここまでのまとめ:志望事由書を書く前に、大学を”具体的に”研究しよう

ここまでの流れをざっとまとめます。

まず、自分の関心・疑問を書き出す
→大学のHPを調べる
→関連する教員を2~3人調べる
→読める著作・研究紹介を探す
→シラバスを見る
→興味のある講義を見つける
→自分の経験・関心とのつながりを書く

7.志望事由書を書く前のチェックポイント

最後にセルフチェックをしてみましょう。

「大学名を他大学に変えたら”成立しない”、その大学専用の志望事由書になっているか」

「アドミッション・ポリシーの言葉を借りただけになっていないか」

「教授・講義・研究について具体的に調べてあるか」

「大学の情報を並べるだけでなく、自分の関心との関係性を説明できているか」

「面接で『なぜその授業?』『その本の何が面白かった?』と聞かれて答えられるか」

そして一番重要なのが、

「”この大学でなければならない理由”が、自分自身の言葉で説明できるか

ぜひチェックしてみてください。

まとめ:競争率の高い大学における総合型選抜での合格を目指すために

アドミッション・ポリシーをチェックするのは当然、大切です。基本のき、になります。

志望事由書とは、

アドミッション・ポリシー

大学・学部の教育方針

教員・研究

講義・カリキュラム

自分自身の経験・問題意識・関心

まで関連づけていく作業です。

そして、この作業を通して、「この大学で勉強したい!」という気持ちがさらに高まったと思います。

大学の先生方は、そのような学生を合格させたいのです。

あなたが志望する大学に合格できるよう、祈っています。

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