こんにちは!えむ心理研究室・石割美奈子です。
このページは次のような方におすすめです。
・ゲームなら集中して楽しめる
・イラストやアニメが好き
・eスポーツに関心がある
・Vtuberになってみたい
・一般的な学校生活は疲れてしまう
・いきなり週5日通学は難しい
・好きなことを通じて人との接点を作りたい
・「何もしたくない」ではなく、興味のある分野がある

不登校・行き渋り状態の中学生さんと親御さんへ:臨床心理士の立場から
わたしは、多くの不登校状態の方・行き渋り状態の方とお話しさせてもらってきました。
そのような状態のお子さんは、多くが繊細で深く考えることが可能な人たちです。
こころの問題が身体に反映されやすく、学校のことを思い浮かべるのもつらいという人もいます。
不登校状態や行き渋り状態のお子さんがいらっしゃるおうちでは、お父さんお母さんの心労もしんどいことと思います。
毎日、
「明日は学校にいけるかな」
「いつ学校に戻ってくれるのかな」
…そんなことばかり考えて、親も子もさらに行き詰まってしまう…そんなつらい循環からはできれば早めに巣立ちたいものですよね。
「教室に行く」「保健室登校する」以外の選択肢もある
不登校や行き渋り状態になったらどうしたらよいか考えた際に、
「教室復帰する」
「学校復帰する」
「保健室登校する」
「転校する」
・・・そんな選択肢がまず浮かぶと思います。
しかし、「それができてれば苦労しないよ…」という親御さん・お子さんばかりだと思うのです。
でも、たとえばですが・・・
「今すぐ、元の学校に戻らなくてもいい」
と言われたら、いかがでしょうか。どんな気持ちになりますか。
そして、
とある居場所が、今の中学の代わりになったり、高校へ行く道もあったりするとしたら・・・
少しだけ、光明が差しますよね☀️
最近、知ることができたバンタン中等部というフリースクールをご紹介します。
中学生向けのフリースクールという道
中学生向けのフリースクールは、すでに自治体単位で準備されている市区町村もあります。
しかし、自治体のフリースクールが受け入れてくれる中学生は「公立中学校に在籍する子」と限定されていることも多く、私立に通っていたため断られてしまったおうちもありました。
では、私立中・中高一貫に通う中学生がフリースクールに行きたいとしたら、どこが良いでしょうか。
バンタン中等部とは?
バンタン中等部をご存知ですか。
中学校に在籍しながら通うことができるフリースクールです。
さらに、
バンタン中等部は、
中学校の基本的な科目だけでなく、
ゲーム・イラスト・eスポーツ・アニメなどを学ぶことができます。
「学校には行きたくないけど〇〇なら楽しい」とおっしゃるお子さんにはぴったりのフリースクールです。
通学タイプは週1・週3・週5から選ぶことができ、無理なく通うことができます。
オンラインでの参加も可能です。
普通のフリースクールと少し違う。バンタン中等部の特長
バンタン中等部の特徴は、ゲームやアニメなどのサブカルチャーを学べることだけではありません。
例えば次のような特長があります。
基本的な教育システムがある
「学校以外の居場所が大切」と謳うフリースクールもあります。
しかし、中学生は勉強も大切です。
バンタン中等部は角川ドワンゴ学園N高等学校にも使用されている学習ツール「ZEN Study」で学習することができます。
中学校の主要5教科を学ぶことができるので、不登校状態で勉強しなくなってしまうことを心配していらっしゃる親御さんも安心できるでしょう。
バンタン高等部へ進学が可能
バンタンは高等部・専門部・大学部と縦のプロセスが整ったスクールです。
高等部・専門部には、ゲームやeスポーツの他に美容・ファッション・調理・イラスト・文芸・音楽、動画のクリエイターなど多くのコースがあります。
好きなことを学びながら高卒の資格も取れますし、中学部(フリースクール)から一緒に進学するお友達もいると思いますから、中3になってまた進路のことで深刻に悩む・・・といった不安から解放されるおうちが多いです。
「好きなこと」が通学や参加のモチベーションになる
学校も教室もクラスメートと顔を合わすこともつらい・・・でも、
ゲームなら、行ってもいいかな。
同じアニメ観てる子、いるかな。
eスポーツに興味ある子となら話したいな。
そんな「好きなこと」を介して、通学や授業参加へのモチベーションが自然に生まれます。
プログラミングを学べる
フリースクールとしては珍しくプログラミングを学ぶことができるコースがあります。
プログラミングは、もし将来、大学入試のために共通テストにチャレンジしたりデータサイエンス系の大学を受験したりする際、非常に役に立ちます。
プログラミングの基礎知識や実際のゲーム制作を、未経験から学ぶことのできる中学生専門のフリースクールは今のところ他に聞いたことがありません。
フリースクール界の中でも貴重な存在だと思います。
バンタン中等部をオススメする理由:臨床心理士の立場から
臨床心理士の立場から、バンタン中等部をオススメする理由は3つあります。
① 講師から学べる──モデリング学習の機会
ゲームやイラスト、アニメに関心のあるお子さんは、「どんな人が作っているんだろう」「こんなクリエイターになりたいな」といった気持ちを抱くことが多いですよね。
バンタンの講師の先生方の中には、プロとして専門業界に携わっている方がたくさんいます。
例えば、バンタンゲームアカデミー(高等部)では、講師は全員プロとのこと。
「好きなことを仕事にできるんだ」という将来像を目の当たりにすることは、非常に貴重なモデリング学習の機会となります。
普通に学校に通っているだけでは出会うことのできないプロの人たちからたくさんの刺激をもらえることでしょう。
② 「”できた”の反復」と「自分は何者か」を育てる──発達段階としての必要性
中学生・・・思春期というただでさえ困難の訪れやすい発達段階です。
エリクソンのライフサイクル理論によれば、
児童期には「勤勉性」を獲得し、
青年期には「集団におけるアイデンティティ形成」の獲得が目標となるとされています。
勤勉性は「できた!」という体験の積み重ねが必要不可欠です。
「できた」という脳の喜び・内的なご褒美があるからこそ、コツコツ続けることができるのです。
ひとりでおうちにいると、なかなか「できた!」を得ることが難しくなりがちですよね。
また、
おうちでひとりでいると、どうしても偏った自己感を構築しがちなリスクがあります。
集団の中で適度な緊張を感じながら育つ自己感こそアイデンティティ形成の源です。
バンタン中等部で、好きなことや学ぶべきことを習得し、仲間たちと触れ合っていく日々──発達段階としても健全な精神生活となるでしょう。
③ 同じ“好き”を持つ仲間と出会える──ピア関係と共助精神の構築
不登校状態やひきこもり状態だと同年代との接点が少なくなってしまう・・・お父さんお母さんが最も心配することもひとつかと思います。
しかし、
一般のフリースクールの場合は、共通点が「不登校であること」の他に見つけづらいことが難点になるかもしれません。
プライドの高いお子さんは「不登校とひとくくりにされたくない」とフリースクールへの行き渋りが始まる可能性もあります。
せっかく、在籍している学校への行き渋りがおさまったと思ったら今度はフリースクールへの行き渋り・・・本末転倒のような気もします。
心理学では似た境遇の仲間のことを「ピア」と呼びます。
ピア関係では共助の精神が働きやすく、心の通ったコミュニケーションの機会を得られやすいです。
不登校という経験を共有する仲間としてだけでなく、ゲームやアニメなどの共通の関心を持っている仲間として、バンタン中等部という”居場所”は同年代との継続的なコミュニケーションを促進してくれるでしょう。
好きなことをきっかけに、誰かと話してみる──そんな小さな経験が、新しい居場所を心地よいと思える一歩になることもあります。
③ ゲームばかりの毎日を親子で見直すきっかけになる
お父さんお母さんからよくお聞きするのが「ゲームばかりしていて・・・このままじゃゲーム依存症でひきこもりになってしまうんじゃないかと・・・」というお声です。
ここは、
あえて逆説的に、
「そんなにゲームが好きならゲームを学んじゃえばいいじゃな〜い」
と、アントワネットのごとく申し上げたい所存です。
また、親御さんが
「ゲームばかりして!もうやめなさい!」
と叱って家じゅう険悪になる日々を回避し、
「だったらゲームを勉強しに行きなさい」
と建設的に言えるところも大きなメリットです。