【心理学の問題集】記憶の発達:認知・知覚・学習心理学【大学院入試対策・心理学検定の予想問題(正誤問題)】

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臨床心理士×プロ家庭教師の家庭教師カウンセラーが心理学の問題を作りました。

大学院入試や心理学検定の力試しとしてご活用ください。

今回は学習心理学および認知心理学の中から【記憶の発達】についての【正誤(マルバツ)問題】です。

大学院入試では基礎心理学分野、心理学検定ではA領域(学習・認知・知覚)に該当します。

それではがんばってください。

問題

問題1
記憶における慣れのことを何というか。

  1. 汎化
  2. 馴化
  3. 転化
  4. 鈍化

問題2
記憶における慣れに関する文として適切なものはどれか。

  1. 月齢2ヶ月〜5ヶ月の乳児に同じ対象を繰り返し見せると、関心のある部分に対しては注視時間が伸びるが他の部分に対しては注視時間が減少する。
  2. 注視時間が減少するのは貯蔵記憶の芽生えを示す。
  3. 注視時間の減少は「その対象は以前見たものと同じものだ」という認識による。
  4. 月齢2ヶ月〜5ヶ月の乳児は外的記憶方略を用いている。

問題3
メモリースパンについて述べた文として適切でないものはどれか。。

  1. メモリースパンの査定には数唱テストを用いる。
  2. メモリースパンの平均は7桁である。
  3. 短期記憶の容量はマジカルナンバー7とも呼ばれる。
  4. 再生できる桁数は年齢で見ると思春期(11〜14歳)が最も多い。

問題4
記憶方略に関する語句や方法の組み合わせとして適切でないものはどれか。

  1. 符号化──保持
  2. 検索──再現
  3. 内的記憶方略──リハーサル
  4. 外的記憶方略──メモを取る

問題5
記憶方略について述べた文章として最も適切でないものはどれか。

  1. 情報を整理しまとめて憶える体制化方略は10〜11歳くらいの児童の多くが使用する。
  2. 5〜11歳の児童を対象とする記憶実験では、学年に関係なく記憶方略が記憶成績の決定要因であった。
  3. 低学年児童より中学年児童のほうがメタ記憶の影響が大きいとされる。
  4. 憶える情報によって記憶方略を使い分けるにはメモリースパンが必要になる。

おつかれさまでした!
以下、解答と解説になります。

解答・解説

解説の黄色いアンダーラインは適切な文章であることを表します。

問題1 記憶における慣れ

正答:2
記憶における慣れは「馴化(じゅんか)」という。

問題2 慣れ(馴化)

正答:3

  1. 月齢2ヶ月〜5ヶ月の乳児に同じ対象を繰り返し見せると、関心のある部分に対しては注視時間が伸びるが他の部分に対しては注視時間が減少する。→誤り。関心のある部分に対して注視時間が伸びるという結果は出ていない。
  2. 注視時間が減少するのは貯蔵記憶の芽生えを示す。→誤り。注視時間の減少は再認記憶の芽生えを示す。
  3. 注視時間の減少は「その対象は以前見たものと同じものだ」という認識による。
  4. 月齢2ヶ月〜5ヶ月の乳児は外的記憶方略を用いている。→誤り。外的記憶方略は道具を使用して記憶する工夫なので乳児には不可能。

問題3 メモリースパン

正答:4

  1. メモリースパンの査定には数唱テストを用いる。
  2. メモリースパンの平均は7桁である。
  3. 短期記憶の容量はマジカルナンバー7とも呼ばれる。
  4. 再生できる桁数は年齢で見ると思春期(11〜14歳)が最も多い。→誤り。年齢とともに桁数は多くなる(壮年期以降は減少することもある)

問題4 記憶に関する用語と記憶方略

正答:1

  1. 符号化──保持 →誤り。符号化=記銘,貯蔵=保持,検索=再現。
  2. 検索──再現
  3. 内的記憶方略──リハーサル
  4. 外的記憶方略──メモを取る

問題5 記憶方略とメタ記憶

正答:4

  1. 情報を整理しまとめて憶える体制化方略は10〜11歳くらいの児童の多くが使用する。
  2. 5〜11歳の児童を対象とする記憶実験では、学年に関係なく記憶方略が記憶成績の決定要因であった。
  3. 低学年児童より中学年児童のほうがメタ記憶の影響が大きいとされる。
  4. 憶える情報によって記憶方略を使い分けるにはメモリースパンが必要になる。→誤り。情報によって記憶方略を使い分けるにはメタ記憶が必要になる。

おつかれさまでした!
勉強がんばってくださいね^^

参考文献・参考サイト

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無藤,森,遠藤(2004)心理学 New Liberal Arts Selection(有斐閣)


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