【事例】不登校でひきこもりがち…対人恐怖気味の女子中学生さんとのオンライン相談＋カフェ学習支援【家庭教師カウンセラー】

家庭教師カウンセラーの事例をご紹介します。

今回は中学２年生から徐々に学校に行きづらさを感じはじめ中３のクラス替えから不登校状態かつひきこもりがちになった女子中学生さんのお話です。

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感受性が強い＝不安感になってしまう

中学3年生のエナさんはもともと感受性の強いお子さん。

小学校の頃は不安感を抱きながらもしんどいときは保健室登校を活用して卒業。

中学生になってから思春期で自我がしっかりと育ち始める周りのお友達に対し、なかなか自分を表現することができず、強めの態度に出られると不安や恐怖を感じて中学２年生の頃から学校に行けなくなり始めました。

中学3年生になると保健室の先生やスクールカウンセラーの先生と「相性的に合わなかった」とのことで、完全に不登校状態に。

対人恐怖心性と学校へ行っていない「引け目」

対人恐怖心性や学校へ行っていない引け目感からおうちにひきこもりがちになりました。

学校に行かないことで対人関係の不安は消え、落ち着いて過ごせる日々ではあるものの、昼夜逆転状態になりました。
受験生ということもあり勉強に焦りを感じ始めたエナさんは時折
「これからどうしたらいいんだろう」
「もう消えてしまいたい」
などとおっしゃりながらさめざめと泣くことも。

ご両親が心配で仕方なくなり、家庭教師カウンセラーとコンタクトをとってくださいました。

お母さんをクッションにして警戒心を緩める

初対面の家庭教師カウンセラーとオンラインとはいえお話することに不安感があったエナさん。

家庭教師カウンセラーはエナさんのお母さんに、
「家庭教師カウンセラーは最初はお母さんとお話しているから、話せそうだったらおいでと伝えてくあさい」とお願いしました。

家庭教師カウンセラーとお母さんが週に１度のカウンセリングを始めました。

初回はエナさんは部屋から出て来ず。

2回目は部屋のドアの後ろまで来てくれたとのこと。

3回目に戸口からご挨拶してくださいました。
警戒心の強い子猫のようなエナさんの姿勢。
しかし、徐々に距離が近づいていることを感じました。

4回目で初めてオンライン越しに対面し、ご挨拶ができました。

以降、週に2回のカウンセリングと学習支援が開始されました。

人間関係の心理的な距離…失敗しながら学ぼう

エナさんは人懐こい性質もお持ちでしたが、心理的距離が近くなると急に不安になるというアンビヴァレントな部分が顕著でした。

家庭教師カウンセラーがその二律背反な面が葛藤につながって疲れてしまうのではないか…という仮説をわかりやすい表現で説明すると、エナさんは
「本当にそう。誰とでも仲良くなりたいと思うのですけど仲良くなると距離感がわからなくなるんです」。

「人間関係で失敗して離れていかれるのが怖い」
「こんなんじゃ社会に出ていけない」

としょんぼりするエナさんに、

「これから学んでいけるよ」

と家庭教師カウンセラーは申し上げました。

「何度でも失敗してごらん。というか、人間関係に失敗なんてないよ」

「私はエナさんにどんなふうに感じたか、そのときの気持ちを正直にいうから、そこからまたお話しながら、お互いの距離感を調整していこう」

エナさんは
「怖いけど、できるかわからないけど、がんばってみます」
とホッとした表情で力強く頷かれました。

人間関係の距離感のわからなさは、分離不安の心性のある方にはよくあることです。

実際の人間関係の中で少しずつわかっていくものなので、今はよくわからなくても大丈夫。

自然と、自分らしい距離感がつかめてくるよ。

そのように、エナさんにもお伝えしました。

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勉強のお手伝いはオンラインだけではこころもとなかったため、おうち訪問による家庭教師を取り入れつつ、カフェなどおうち以外の場所での勉強セッションも可能になりました。

エナさんは好奇心旺盛な面もあり、家庭教師カウンセラーの最寄駅カフェでの面談割引制度を活用して、月に数度、電車を乗り継ぎ授業のためにやって来てくれました。

「ひとりで電車に乗ると考え事ができて好きです」
「こんなふうに思えるなんて信じられない」
「たまに不安になるけど今は意外と楽しいです」

そんなふうにおっしゃるエナさん。
だいぶ自我が強くなりました。

エナさんはまだ同年代の人たちとの交流には課題が残り、全日制高校の受験は見送りましたが、通信制高校に通いながら少しずつ自分のペースで成長していっています。